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「自然」は最良の教師 (No.31) 2009年

園運営の基本は「自然」重視

  カオル幼保グループはカオル幼稚園からスタート以来、教育環境として「自然」を大切にしてまいりました。園運営の基本的な考え方も自然を大切にして行こうという考えで来ております。そのような考えで教育を受け卒園した園児の皆様も現在では立派な社会人となり、広い分野で多くの方がエリートとして活躍して居られます。何故、私達は「自然」という概念を大切にしているのか、また、それが大きな効果を上げているのかについて考えてみました。

  その結果、「自然」は子供達に多くの体験を与え、それが人間的な成長を促します。つまり「自然」は子供達にとって最良の教師であると言えましょう。 

 

現在の子供達の生活環境の課題「自然」は最良の教師

  今、子供達にとってその周辺は物で溢れ(あふれ)、欲しいものは何でも手に入り、苦労して手に入れるようなこともあまり聞きません。また、親御さんは子供が欲しがるものを簡単に買って与えていませんでしょうか。一方、ご両親は仕事に追われ、子供達の人間的な成長に必要な親子のふれあいの機会が段々と少なくなっているのではないでしょうか。

  更に、子供達は小学生にもなると勉強などの知識の詰め込みに追われ、僅かな余暇の大半をテレビやゲームの遊びに取られてしまっているのではないでしょうか。テレビが子供達に与える影響は年々酷く(ひどく)なるばかりです。子供達は近くに公園や原っぱなどがあってもあまり遊びに行かなくなり、ゲーム達者やテレビの物知りにはなるかも知れませんが、自分で考えるとか自分で解決して行く能力は低下し、困難なことを解決したときの達成感を味わうようなことは極めて少ないと思います。

 

豊富な体験が人間的な成長を促す

  現在はこのように子供達の周辺は人間的な成長を最良の状態で期待することは難しい環境です。そこで子供達を如何にして人間的に強く育てて行くかがこれからの大きな課題かと考えます。それにはご家庭でも極力、より多くの自然的な環境に近づけることにご協力を頂く必要がございます。

  多くの友達と遊ぶように仕向けること、畑や庭での野菜や草花作り、小動物の世話など身近な自然とのふれあい、料理、片付け、掃除などの家庭での手伝い、積極的に野山に出掛けるなど、子供達に自然とのふれあいや人間的な交流の場作りをご家庭でも積極的にご協力を頂きながら進めたいと思います。

  草花の手入れや動物などの世話では予期に反して枯れたり、病気になったり、死んでしまったり、林では虫に刺されたりなど、成功や失敗、あるいは危険に遭遇することもあるでしょう。友達との遊びでは話し合い、協力、約束、譲り合い、思いやりなどもあれば、逆に競い合い、意見の食い違い、衝突などもあるでしょう。自然的な環境や人間社会では何が起きるか判りません。人生にはいろんな困難が待ち受けています。極力自分の力で困難を克服していくようにさせたいと考えます。

 

「自然」は最良の教師

  当園の教育の中心となっているものに「群れ遊び」がございます。自然の中で子供達同士で群れて遊ぶ、教師や保育士は子供達に対し安全に関すること以外は強制や禁止をしない。子供達の自主自立を促すような自然体で接するようにし向けております。子供達は自分で遊びを考え、自分で友達の中に入って行き仲間作りをして遊んでおります。「自然」は最良の教師と言えるのではないでしょうか。